※2017/08/30「ブラッド・ピット53歳の現在──離婚、ドラッグ、禁酒、家族を赤裸々に語る|カルチャー(セレブ・映画・海外ドラマ)|GQ JAPAN」記事へのリンクを追加しました。
映画「白い帽子の女」
マルタ共和国のゴゾ島で撮影されたブランジェリーナ(ブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリー)の主演作「白い帽子の女(原題:By the Sea)」は、ゴゾ島を訪れたことのある人や、これから行く人におすすめの映画です。
映画の中に登場するエキゾチックな街並みや、優雅でワイルドな風景に誰もが「ここを訪れてみたい」と感じるはず。
映画撮影に選ばれたゴゾ島
ゴゾ島は、マルタ島の隣にあるマルタ共和国で2番目に大きな島。シチリア島の南約90kmに位置し、中心都市はヴィクトリアです。島民を海賊から守った要塞や教会、自然が作り上げたアーチ型の断崖アズール ウインドウ(Azure Window:残念ながら2017年3月に風などの影響で崩壊してしまいました)が有名です。
映画の舞台設定は1970年代の南仏となっていて、登場人物はフランス語を話し、主演の二人も仏語と英語を使い分けます。
ちなみに、マルタ共和国の公用語は英語とマルタ語で、マルタ語はアラビア語に近い言語だということです。
ゴゾ島は、夏の暑い時期はちりちりと焼け付くような日差しがありますが、この映画ではそんなに暑そうではなくカラッと涼しげです。
マルタの雨季は10月〜3月くらいで、6月中旬〜9月中旬が1年で最も日差しが強いサマーシーズンとなります。実際の映画撮影は2014年8月~11月だったそうです。
ゴゾ島観光は、輝く太陽と紺碧の海が定番ですが、海に入るには少し肌寒い季節にゴゾに来た方は、この映画に登場する場所を訪れてみるのもよいかもしれません。
映画の撮影現場は、島上部のアズール・ウィンドウ(Azure Window)にほど近いアーブ(Gharb)という街や、島の南に位置する岸壁に囲まれた小さな湾 イムジャール・イシニ(Mgarr ix-Xini)、フェリー乗り場があるイムジャール(Mgarr)港などです。
シトロエンで乗り付けたい!
岩壁に囲まれた小さな湾 イムジャール・イシニ
この映画で物語の主な舞台となるゴゾ島南部の小さなビーチMgarr ix-Xini(イムジャール・イシニ)は、ゴゾ島に実在する岩山に囲まれた小さな湾。普段は地元の人々がおとずれる穴場のビーチです。
Mgarr ix-Xini(イムジャール・イシニ)の口コミ情報
このビーチには、カフェが1軒ありますが、残念ながら劇中でブラット・ピットが入り浸るカフェではありません。
映画が撮影されたカフェや、丘の上に建つホテルは、映画のためだけに建設され撮影後すぐに取り壊されてしまったようです。
うつ状態のアンジーが気怠い様子で過ごすホテルの部屋からは、美しい入り江が見渡せました。
映画のセットは壊されてしまっても、岩山に囲まれた小さなビーチや、丘から見渡す湾の景色は今もそのままです。
映画では、シルバーボディのシトロエンに乗った二人が、丘を越えて続く1本道を抜け、世界から隔絶されたようなこの湾に乗り入れてきます。その光景はたまらなくロマンチックです。
ゴゾ島を車で移動したい方は、マルタ島でレンタカーを借りて、フェリーでゴゾ島へ渡ることができます。
ゴゾ島でも車はレンタルできるようですが、マルタ島で借りたほうが選択肢が多いと思います。
(マルタ島からゴゾ島のフェリー料金は車込み往復16ユーロ程度です)
ゴゾ島で人気のフレンチ「Ta’ Frenc(タ・フレンク)」も行きたい!
映画で二人が訪れるレストラン「Ta’ Frenc(タ・フレンク)」は、ゴゾ島の人気レストランです。
広々と開放的なガーデン席で本格的なフレンチ料理が楽しめます。
店内は石造りでアーチ型の梁や窓がとてもエレガント。あちこちに植物が生い茂っていて、テーブルがゆったりと配置されています。とても落ち着いた雰囲気です。
映画の中では、生バンド演奏とダンスが催され、少しカジュアルな服装だったアンジーが気後れするほど超フォーマルな高級店レストランとして登場します。どうやらそれは演出だったようで、実際の店舗はスマートカジュアルで大丈夫です。
ランチ営業(12時00分~13時30分)もしているのでディナーよりも気軽に訪れやすいですね。
映画「白い帽子の女」は二人が夫婦として共演した最初で最後の作品
この映画は、アンジェリーナ・ジョリーが自ら脚本、監督を務めています。
『白い帽子の女』は何かを失い、すれ違ってしまった夫婦が、粘り強い愛によって自分たちを取り戻し、お互いを受け入れるようになるまでを描く物語です。(公式サイトより)
ブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリーは、2005年「Mr.&Mrs.スミス」の共演をきっかけに結ばれ、結婚という形は選ばずにパートナー関係を続けてきました。2014年8月『白い帽子の女』の撮影の直前に正式に結婚を発表。この映画の撮影で訪れたゴゾ島はふたりのハネムーンの地となったのです。
それから2年後の2016年9月に二人は離婚を決断しました。
映画のラストは単純なハッピーエンドではないですが、余韻があり、前向きな気持ちになれるいいエンディングでした。(新婚夫婦が二人のために大変な目にあったりしていますが、、)
ブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリーは、離婚してもいい関係を続けていくような気がします。
ゴゾ島を訪れた時に、海辺のカフェで馳せる思いが「ブランジェリーナ夫婦最初で最後の映画」かもしれないなんて、なかなか素敵なことだと思いませんか?