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マルタ島 エリア別の特徴紹介

エリア別地図

1、ヴァレッタ(バレッタ・Valletta)

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マルタ共和国の首都で、街全体がユネスコの世界遺産に登録されています。もともと敵から国を守るためにと設計された街でしたが、1565年にオスマントルコが攻めてきた戦いの後はさらなる改善を重ねていきました。半島の先にある公園、アッパーバラッカガーデンには今でも大砲がおかれており、お昼の12時には時報として大砲が発射されます。

マルタ騎士団長はジャン・パリゾ・ド・ラ・ヴァレッタ。街の名前は戦いでも、その後の街改善でも活躍した彼の名前をとって名づけられました。現在は政治機能をもつ大統領府がバレッタに所在します。カフェやショップ、レストランもたくさんならぶ観光地としても人々が訪れる場所となっています。

フェリーにのれば隣町のスリーマに10分ほどで到着。バスよりも早く、なによりきれいな海を渡って移動するのはとても気持ちが良いのでおすすめです。(1.5ユーロ/2015年現在)

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2、スリーマ(Sliema)

バレッタの隣町で昔は小さな漁村だったというスリーマですが、今となってはその面影もないほどに栄えています。海沿いに出てみると、対岸には首都のバレッタが見渡せて圧巻です。

バレッタからはスリーマまでは海沿いにバスで15分。この通りは車やバスはもちろん、人間のためのお散歩道がありますが、ところどころ歩きづらい場所がありますし、歩くと1時間はかかります。
バレッタとスリーマはフェリーでも移動が可能。バスと違って渋滞がなく、美しい景色を見ながら移動できるので、個人的にはフェリーのほうがオススメ!
およそ10分で到着しますので、船酔いを心配される方でも安心です。2016年現時点では、片道料金が1ユーロとリーズナブルです。

スリーマには、海岸におりる階段があちこちにあり、そこからすぐに海水浴が楽しめます。ショップやレストランなどもたくさん並んでいて、老若男女、現地の人も観光客も集まってくるにぎやかな街です。
海沿いにはホテルもたくさんありますので、オーシャンビューのホテルに泊まりたいという方はスリーマは絶好の場所です。
また、離島に行くフェリーやバレッタへの渡し船ならぬ、渡しフェリーがでていますので交通の便も最高です。The Pointという大型ショッピングセンターもあります。

2、セントジュリアン(St.Julian’s)

ヒルトンやウェスティンなどの5つ星ホテルが海沿いに立ち並び、近年再開発がなされています。スリーマとの境にあるバル―タベイ(Balluta Bay)にはル・メリディアンがあり、スリーマ・セントジュリアンどちらの喧騒からも少し離れて落ち着いた雰囲気。
セントジュリアンの中心にあるスピノーラベイ(Spinora Bay)はカラフルな船が停泊する湾で、たくさんのレストランがあり、バル―タベイよりにぎやかです。

セントジュリアンの中心になるパーチェビル(Paceville)はバーやナイトクラブが立ち並び、夜な夜な若い人が楽しんでいる街です。眠らない街パーチェビルとも呼ばれているそう。静かな場所に宿泊したいという方にはオススメしませんが、ホテルでゆっくりすることがメインなら問題ないでしょう。ナイトクラブなどでは混雑にまぎれたスリも発生しているようです。十分注意してください。

高級リゾートホテルが立ち並ぶ整備されたエリアと、商業施設が集中する繁華街エリアが共存しています。ウェスティンホテルの近くにはカジノもあります。

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スリーシティーズ(Three Cities)

バレッタのアッパーバラッカガーデンの対岸に見える3つの岬、ビットリオ―ザ・セングレア・コスピークワを総称して「スリーシティーズ」と呼ばれています。
セングレアの岬にはセーフ・ヘブン公園(Safe Heaven Garden)があり、監視塔にほどこされた大きな耳・目の彫刻が象徴的です。

ビットリオ―ザは騎士団が最初に拠点をおいた場所で、今でも防空壕などが残され、中世の町並みもそのままに古い家と路地が続く美しい街です。
騎士団が使っていた宿舎を改装してホテルにしているところもあり、静かで観光地から少し離れて過ごしたい人にとってよい滞在先でしょう。映画のロケに使われたことでも有名になりました。
10月には「ビルグフェスティバル」が開催されます。「ビルグ」とは「ビットリオ―ザ」の元々の呼び名で、「海の砦」という意味があります。町中がキャンドルでともされるとても幻想的なお祭りとあり、この時期にマルタへ行かれる方は必見です。(お天気によりキャンドルがともされないこともあるそうです)

また、スリーシティーズの西側にあるカルカラ(KALKARA)には、第一次大戦のころイギリスを護衛するために日本軍が派遣され、この地で命をおとした日本人のために日本海軍戦没者の墓があり、1921年には昭和天皇も足を運ばれています。

 

イムディーナ(Mdina、正式名L-Imdina、Medinaとも)

マルタの町を一通りみたら、少し足を延ばして昔の首都、イムディーナを訪れてみましょう。バレッタからバスで30分ほど。スリーマやセントジュリアンからのバスもあります。特に夜のイムディーナはライトアップされてとても幻想的です。ぜひ夕方から夜にかけて訪れてみてください。

マルタ島の西側・内陸部に位置し、ビットリオ―ザに本拠地を置いていた騎士団が街を整備して拠点を移し、オスマントルコの大包囲戦までの30年間ほど首都として栄えました。その後首都がバレッタに移ると、イムディーナに住んでいた人も一緒にバレッタへ移り住み、イムディーナの住民は激減し、とても静かな街になってしまいました。しかしその町並みは過去首都であっただけに重厚な雰囲気があり、歴史的建造物も多いことから観光客に人気の街となっています。

また、イムディーナの城壁外にある「ラバト(Rabat)」という町は、かつてイムディーナの一部でしたが、アラブ人が掘った堀によって別の町となりました。
遺跡や地下墓地などが多く残ります。

 

マルサシュロック(マーサスロック・Marsaxlokk)

マルタ島メインの漁港で、カラフルなマルタの漁船、ルッツ(Luzzu)がたくさん停泊しています。この船は青をベースに赤、緑、黄色などでカラフルに彩られ、船首にはお守りとして一対の「目」が描かれています。船ごとに表情が違いますので、お気に入りを探してみるのも面白いでしょう。

漁村だけあって魚介類の美味しいリーズナブルなレストランがありますし、海沿いにテラス席を並べるレストランも多いので、昼間にゆっくり食事とお酒を楽しむために足を運ぶのも良いですね。月曜以外は市場もでますが週末は店の数が多いようなので、出かけるなら週末がよさそうです。ただし、夜に出かける際は帰りのバス時間を確認してください!

アメリカのブッシュ大統領とロシアのゴルバチョフ大統領が冷戦を終える宣言をした会議は、なんとマルサシュロック漁港の海の上。その名も「マルタ会議」です。中世のころの歴史はなんとなくぴんと来なくても、現代に入ってからの歴史なら少し身近に感じる人もいらっしゃるかもしれません。

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6、ゴゾ(Gozo)

バレッタ、スリーマ、セントジュリアンからフェリーで渡る、マルタ共和国の離島。どのフェリーも1時間〜1時間半ほどで、ゴゾの港、チェルケウア(Cirkewwa)に到着します。ゴゾの首都はビクトリア(Victoria)という町で、港からバスで移動します。

風と波で岩が削られてできた「アズールウィンドー(Azure Window)」は青く美しい海とあいまって、見ているだけで感動します。以前はアーチの上にも行くことができたようですが、現在は立ち入り禁止となっています。(数年前にアーチの上から飛び込んだ観光客がいたのだそうです)アズールウィンドー手前の海岸線は泳げる場所もありますが、とにかくごつごついた岩場なので歩きやすいスポーツシューズなどをお持ちになると安心です。

マルサルフォルンという場所はレストランが多く集まるゴゾ島のリゾート地。ランチタイムにタイミングをあわせていきたいスポットです。
ゴゾ島はマルタ本島よりバスの数がすくないので、時間に余裕をみてまわることと、バスの時間をしっかり確認しておきましょう。レンタカーで回れれば一番良いですね。レンタサイクルもありますが、道がよくなく坂道が多いこと、日差しが強いことからあまりお勧めはしません。

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