美しい地中海に囲まれたマルタは、欧米では有名なリゾート地。ハリウッド俳優・女優もお忍びで来ることがあるそうです。近年日本でも人気が出てきたマルタですが、渡航前にぜひ知っておいてほしい注意点をまとめてみました。
直行便がない
マルタに行くには直行便がなく、一度他の国に寄ってから行かなければなりません。エミレーツならドバイ経由、トルコ航空ならトルコ経由など。エミレーツは往復8万円ぐらいでとれることがありますが、20時間~30時間かかることがありますので、所要時間に注意してください。所要時間でいくとトルコ経由が最も短くいけます。
費用が少し高くなってもよければ、ANA/ルフトハンザでドイツのフランクフルト・ミュンヘン経由という方法や、JALでヒースロー経由という行き方もあります。
乗り物酔いする人は注意!移動はバスが基本
タクシーもありますが、バスでの移動が基本のため、あまりタクシーは走っていないイメージです。小さな島で、電車はありません。バスの運転が荒いことが多いため、車酔いする人は薬を常備したほうがよいでしょう。
水道水は飲めるけど塩の味
ろ過はちゃんとできているようですが、うっすら塩の味がします。飲めなくはないそうですが、気になる人はお水を購入してください。スーパーなどでは2リットルぐらいのものしかありませんが、地元の人がいくような小さな商店なら、5リットルほどの大きなものがあり、割安です。
冬は結構さむい!
マルタ=地中海リゾートということで、どことなく「常夏の国」というイメージを持つ人が多いのですが、冬は日本と同じぐらい寒くなります。11月から涼しくなり、12月―2月は冬そのもの。3月は花がさきはじめ、春の訪れを感じます。昼間は半袖ですごせますが、朝晩は冷え込むので3、4月でも長袖は必要。特に暖房がきかない宿泊施設なら、靴下を重ね履きし、ダウンジャケットを着こんで寝るということもあり得ます。
建物が石造りだからか、外は太陽が照って暑いのに建物に入るとひんやりする、ということもあります。
そして夏はとっても暑い!
マルタのハイシーズンは6-8月。5分も歩くと疲れてしまい、室内に入りたくなる暑さです。熱射病にも要注意なこの時期。水分・塩分の摂取に注意してください。特にお子さまのサングラス。日本では子どもがサングラスをする習慣があまりありませんが、日差しの強い国では必ずサングラスをかけさせます。
ちなみにこの時期、欧米の学校は夏休みなので、高校生・大学生の留学生もマルタに押し寄せます。もし可能であれば、5月・9月などに行くことができればハイシーズン真っ只中を避けられます。
ハイシーズンは「バスの乗車拒否」にあうこともしばしば
上述の通り、ハイシーズンのマルタは旅行者・留学生でごったがえします。バスはたくさん走っていますがそれでも間に合わず、バスが来ても満員でスルーされたり、「次のバスにのって」と乗車拒否?されたりすることはよくあることです。遠出をして町に戻る時、ツアーなどの待ち合わせ時間があるようなときは、時間に余裕をもってバスに乗るとよいでしょう。
シエスタ(長い昼休み)がある
マルタに移住しているイタリア人の影響でしょうか。それともヨーロッパ独特の文化がマルタにもあるのでしょうか。マルタでもお昼ごはんのあと休む「シエスタ」があります。観光客相手のお店は休まないところもありますが、ランチタイムから16時ごろまで閉店のお店もまだまだ多くあります。
上手に観光するためには、シエスタの時間に街歩きをするなど、計画的に行動するのがよいでしょう。
ブランドもののお店などはない
海外旅行と言えばショッピング!という方も多いでしょうが、マルタにはシャネルやヴィトンなどのお店はありません。Zaraやマルタの小さなショップなどはありますが、ショッピングが旅のメインイベントという人はご注意ください。
波が高いとボートが出ない
洞窟をめぐる小さなボートに乗りたいと、わざわざバスで行ったのに、「波が高いから今日はボートが出せない」と言われることもよくあります。特に10月以降はだんだん雨の日も多くなってきて、波が出てくることも。見た目にはそれほど高い波でなくてもNGということがあります。短い旅行でどうしても乗りたいという方は、旅行の最初に予定を立て、もしダメだったときは再チャレンジできるようにしておくとよいかもしれません。
意外とゴミが多い
マルタはキレイ!と言いたいところですが、観光地は残念ながらゴミが多く落ちていることも。マルタの人気が上がることは嬉しいことですが、観光地のごみ問題は、残念ながらマルタにもあります。内陸の方をバスで通ると、現地の人がすんでいるエリアはキレイなので、申し訳ない気持ちにもなります。ワンコやお馬さんの「落とし物」も多いので、歩くときは足元に気をつけて!
マルタは建設ラッシュ!
マルタは現在、eスポーツなど、多くの企業が集まる注目の国。それに伴い、オフィスや住宅の建設ラッシュのようで、あちらこちらでクレーンがみられます。観光客としてはちょっと残念ですが、マルタの発展を考えると仕方がないことなのかもしれません。地価も高くなり、現地の人も心配そうに見守っているようです。
色々と注意点を述べましたが、これを100倍、いや1000倍上回るキレイでステキなマルタですので、ぜひ楽しんできてください!