マルタ観光に外せない「マノエル劇場」
マノエル劇場という名前は、17世紀から18世紀にかけて生存し、マノエル劇場を作らせたポルトガル人の「アントニオ・マノエル」という貴族に由来します。この時代はオペラやショーなどの需要が高まりだした時期で、劇場がなかった16世紀には、「オーベルジュ」と呼ばれる各国貴族の館で舞台が繰り広げられていました。
マノエル劇場の歴史
1731年になり、アントニオ・マノエルはマノエル劇場を私費で建築させます。
マルタにいる若い騎士たちを悪事に走らせないようにということと、一般市民に本物の芸術に触れる機会を与えたいという思いがあったと伝えられています。
20世紀初頭にはオペラ、オペレッタ等、数々の舞台が公演されました。その後第二次世界大戦を迎え、1940年6月11日にマルタはイタリアからの爆撃を受けますが、幸いにも大きなダメージを避けることができ、家をなくした人などのためにシェルターとして利用されることになりました。
その後、1957年にはマルタ政府がマノエル劇場を買い取り、国立劇場としてその歩みをスタートさせます。
マノエル劇場は建築された当初の想いを受け継ぎ、今でも一般市民に芸術に触れる機会をつくること、アーティストたちの発表の場となることを使命として運営されています。
【参考】
マノエル劇場プログラムと予約方法
いつ、どんなプログラムが開催されているかは「マノエル劇場イベントぺージ」にてご確認ください。
また、チケット予約は各プログラムの右上部、「booking」のタブから移動できますが、全ての公演を「マノエル劇場予約ページ」よりオンライン予約ができます。
マノエル劇場基本情報
住所:Old Theatre Street, Il-Belt Valletta
電話:+356 2124 6389
HP:マノエル劇場公式ホームぺージ
予約:マノエル劇場予約ページ
ウィーン少年合唱団がマノエル劇場に!
2018年3月、ずっと行ってみたかった「ウィーン少年合唱団」がマノエル劇場に来ると知り、慌ててチケットを取りました。いい席はもう残っておらず、一番上の席からの観劇。
彼らの声が劇場の雰囲気と相まって、身が清められるような感じがしました。
一番上の席、「ギャラリー」はなんと15ユーロ。日本円だと約2千円ととってもリーズナブルです。遠すぎて見えないかなとがっかりしていましたが、音自体は広がりを感じ、120%楽しむことができました。
また、22金でできているという天井の装飾を間近で見ることができ、ボックス席なども見渡せるので悪くないと思います。
もしギャラリーをとられるのであれば、舞台真正面がよいでしょう。ちょうど角のところでも観劇自体に問題はないのですが、柱があって一部視界が欠けるところがあります。
また、ギャラリーの座席は簡易的ですので、ゆったり座ってみたいという方はやはり下の階かボックス席をお勧めします。